神津島日記3

夜の10時に東京を出た船は、朝の10時になって神津島に着きます。
都合12時間かかるわけですが、主に夜間なので寝ていれば体感はそれほどでもありません。
神津島に着くまでのそれぞれの島で船客は順次降りていくので、
この頃には船に残っている人の数もまばらです。


この日は天気があまりよくなく、空には雲が立ち込めていました。
これは船から撮った天上山の写真。





どんよりとした雲の中、天上山が鎮座ましましています。
こうしてみると天上山が台形をしている山だと言うことがよくわかります。
実際天上山に登ってみると、はじめに外縁を上るのは大変ですが、
一度上りきってしまえば比較的起伏が緩やかだと感じると思います。


ちなみに、海際の真ん中あたりに写ってる白いのは建設途中で放棄されたホテルです。
かつてのリゾート開発の名残というやつですね。
壊すとやったらめったら費用がかかるので、壊すこともできないで放置されているそうです。
麓にはキャンプ場があります。





深い森と剥き出しのコンクリートのミスマッチがなんともいえない雰囲気を出していますね。
廃墟は嫌いではないのでちょっと心惹かれるものがあります。


そんな廃墟を横目に、船はボーッ、ボーッ、と汽笛を鳴らし入港をしていきます。


つづく。