天上山1

神津島の名所といえば、やはりなんといっても天上山でしょう。
標高572m。山としてはそれほど高くないような印象も受けますが、
車道があるのは大体200mと少しまで。そこからは、かなり急な斜面に
設けられた石段を登っていくことになります。
例えていうなら、東京タワーを下からてっぺんまで階段を上っていくような
感じですね。登山道に生えているのは、低木やシダといった植物が多いです。

視界をさえぎるようなものはないので、常に海やふもとを見下ろすことができ、
眺めもまた格別です。この時は、ちょうどフェリーが入港する様子を見ることが
できました。

ボーッ・・・ボーッ・・・と汽笛の音がここまで聞こえます。
休憩を挟みつつ上って、大体40分。結構な運動で、汗も結構わいてきます。
しかし、一度10合目まで辿り着いてしまえば、あとは連続した上りは殆ど
ありません。ゆっくりと、周囲の眺めを楽しむことができます

天上山の中で、他ではなかなか見られない光景が見られるのが表砂漠と裏砂漠
の2箇所。ここは砂漠の名前どおり、本当に砂地が広がっています。
こんな500m以上ある山の上に砂が大量にあるのも珍しいですね。

前を行くは塩辛作りのドン・石野田です。

こんな風に砂がたくさんあるのも、元々そういう地質であったとする説と、
海にあった砂がここまで持ち上がったのだとする説があり、未だ決着を見ていないそうです。
天上山全体に言える事なのですが、5月になるとつつじが満開になり、
それはもう夢のような光景だそうです。その中でも表砂漠は砂地の中にもツツジ
浮島のように群生していて、窪地になっていることもあり、四方八方をツツジに囲まれて
いるような眺めになるとか。
私もぜひ、花の咲く時期に一度いってみたいと思っています