天上山2
天上山の山頂(山頂というと狭いようですが、天上山は山頂が広いのです)で、
ちょうどいい休憩ポイントが不動池と表砂漠の二箇所ではないでしょうか。
どちらもテーブルと椅子が置かれているので、お昼を食べるのにも向いています。
私が登ったときは、不動池でお昼を取りました。
不動池は天上山では一番大きい池なのですが、この時は水が涸れていて、
小さな水溜りがある程度でした。
不動池の真ん中に祀られているのは竜神様。
島の人々は、この竜神様に豊漁の祈願をします。
竜神様は港でも祭られていて、漁師にとっては切っても切れない関係なんですね。
立て看板には、このはしわたるべからずといったことが書いてあります。
「そうだ、真ん中を通ればいいんだ!!」
駄目ですよ!?
これが本日のメニュー。これはあぶら飯で出来たおにぎり。
中には岩海苔が混ぜ込んであり、海の風味豊かです。
左にあるのは大根の漬物。真ん中はカワハギの干物です。
カワハギというと珍味のおつまみというイメージがありますが、
神津島の人々はカワハギが大好きで、おかずとしても日常的に食べるようです。
このセットは神津島におけるハイキングの定番メニューなんだそうです。
そして、このおにぎりに韓国海苔を巻いて食べます。
すると外はぱりぱり、中はふっくら、二種類の海苔による磯の香りが口の中に
広がり、これが大変旨いのです。
これに当店の塩辛と、クサヤをおかずにおにぎりをぱく付きました。
山の中で海の味を堪能できる、というのは海と山が近い土地ならではですね。
天上山からは、天気がよければ他の伊豆諸島を一望することもできます。
式根島、利島、新島、三宅島……。
といっても、パッと見だとどれがどの島かはなかなか分かりにくいです。
割と分かりやすいのは、三宅島でしょう。
今も尚、火口から噴煙が立ち昇っている様を見ることができます。
少し小さいですが、わかるでしょうか?