神津島からカツオが届きました2

貰ったカツオを早速捌くことにしたのですが、何せカツオは初めての経験です。
プリントアウトした捌き方とにらめっこしながらの格闘です。


まずは胸びれから背中、胸びれから腹びれにかけて包丁を入れて……
ふむふむ、と包丁をいれて行きます。
しかしここで勘違いをしてしまいました。胸びれではなくエラから包丁を入れてしまったのです。
捌き方では、胸びれのあたりから切ることで内臓を傷つけないようにとかいてあったのですが、切る位置がずれてしまいました。


するとどうなるかというと……内臓をぶった切ることになってしまうのです!
グロです、これはグロです。初めはカツオは血の気が多いな!などと思っていたのですが、後から考えると切る位置を間違っていただけでした。
捌いている途中は両手ともどろどろだったので写真は撮っていなかったのですが、撮ってもちょっと見せられないような絵面になってしまったのでこれは撮らないでも良かったなと言う感じです。


そんな感じで頭を片付けると、次は背びれを取るために背骨に沿って包丁を入れます。
ここで私は、えっ!?となりました。
印刷した捌き方にはそのように説明されています。
しかし背骨と背びれ……全然位置が違います。背骨とは言うけれど実際に魚の背中に骨がある訳じゃないし、
そもそも脊椎動物というのは……等とぐるぐる考え始めてしまいました。
とりあえず背中から背骨まで包丁を入れてみたのですが、どうにも腑に落ちない……
仕方なく先の手順まで進めてみたところ、どうやら説明文の背骨と書かれているところが実は背びれの表記間違いであったらしいと分かりました。
あやうく背びれを取るために背骨までの肉をごっそり切り取るところでした!


そして次は腹びれをとり、次に三枚におろして……切り分けた身から腹側の骨と血合いを切り取って、上下二つに分割していきます。


途中、背骨に一杯ついた肉が勿体なかったのではがして、念の為水にさらして洗ってから、掌に塩を振って味見してみました。
もぐ……もぐ……と咀嚼しながら、今まさに命を喰らっている!という感じでなかなかこういう食べ方も悪くないですね。


そんなこんなで………

できたー!


見た目はあまり綺麗とは言いがたいですが、どうにか捌けました。
2匹目以降はコツが分かったので、大分すんなりと捌けた……といったところです。


今回カツオをさばいてみた感想としては、初めは戸惑ったもののキンメダイよりは楽だな、と言ったところでした。
キンメダイと比べると何が楽かというと、まずはカツオには鱗があまりないので落とす手間が無い点。
それと使っている包丁が違ったせいもあるかも知れないですが、硬くて切りにくい場所が無いということでした。
キンメダイの歯は鋭く尖ってギザギザで怪我をしやすいですが、カツオは特に鋭い部分もないので、そういった点でもやりやすい方じゃないかと思います。


このあと鰹はタタキで美味しく頂きました。ご馳走様でした。