魚の保護と囚人のジレンマ

昨夜、食事中にテレビを見ていたらたまたま水曜ノンフィクションという番組で漁業を取り上げていました。
これは私の気のせいかもしれませんが、原油高で漁師がストライキを始めた辺りから漁業への関心が高まっている気がします。


色々異変があるのも原因かもしれません。
何でも今年はニシンが異常な程の水揚げ量で、ここ三十年分を合わせたよりもたくさん獲れているとか。
逆に鮭は水揚げが減っているそうで、これはお寿司のネタでサーモンが一番好きな私としては大打撃です。
さー問題だ(スイマセンスイマセン)


で、その水曜ノンフィクションで神津島が出ていたので「おっ」と画面を見てしまいました。
と言っても数十年前の映像で、乱獲で周辺の水産資源が減っているとか(うろ覚え)でちょろっとだけ出ていただけでしたが。
ニシンのことにしろ、漁業はいかにとりすぎないか……が重要なのでしょうが、全体としてはそれでよくても個人としては出し抜いて取りに取ったほうが儲かるということで、なかなかうまく行かないのでしょうね。
これはまさに囚人のジレンマの構図を見ているようです。


囚人のジレンマ
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%9A%E4%BA%BA%E3%81%AE%E3%82%B8%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%83%9E


囚人のジレンマについてはwikiをみた方が正確だと思いますが、かいつまんでいうと相手をうまく出し抜けば大きな利益を得られる、ただしお互いに出し抜こうとすれば双方大打撃を受けて、お互いに協力し合えばどちらも利益を得ることができる、という状態のことです。
一度にとりすぎないで長く魚を取り続けられるようにすることで数十年単位でみた全体としての水揚げ量は上がるのでしょうが、
みんな生活掛かってますし、理想通りにいくかといえば難しいのかもしれません。


ちなみに、獲らないという話で横道にそれますが神津島では鯖が取れても海に戻してしまいます。
私からすればもったいないなー、と思うのですが海の幸が他に色々あるので、鯖をわざわざ水揚げしようということにならないそうです。
以前石野田に、私は鯖が好きだといったところ「えっ、あんなものがいいの!?」というリアクションを返されました。
(鯖は美味しいですよ!焼いたりとか味噌煮とか)
神津島では鯖自体あまり好まれてはいないようです。逆に意外なところではカワハギが好まれています。
カワハギは近海で獲れる訳ではないのですが、人気の食べ物だそうです。
おにぎりセットにもタクワンと一緒におかずで入っていたりします。


それで話を戻して魚の保護のことなんですが、私は埼玉在住なのですが埼玉県でももう何十年も鮭もニシンも獲っていません。
そろそろ荒川を鮭がぴちぴち遡ってくる頃だと思うんですが……埼玉の鮭はシャイなんですかね?