店主石野田に自己紹介を書いてもらいました

今日は、丸金商店店主の石野田に自己紹介文を書いてもらいました。
ちょっと紛らわしいですが、私田口がウェブショップの店長で、
石野田が創業者であり神津島にある本店の店主ですね。
というわけで、以下は石野田の文章です。












皆様こんにちは、丸金商店 石野田です。


すこしばかり自己紹介させていただきます。
私は、1959年神津島で生まれました。
当然、小中学校は島で卒業、その後都内の高校へ、そして大学を5年かけて卒業。
その5年間で築地市場大田市場(昔は大森魚市場でした)でアルバイト(半正社員)。


なぜ、市場かと言いますと、私の家の本業は、産地仲買人 いわゆる荷主と言います。
で、親父にそういう仕事関係に放り込まれたというのか、そんな感じでした。


市場では、なんでもやりました、赤伝もきりましたし、仕切り書も、配送も。
クジラも売ったし、冷凍海老もうなぎにドジョウ、カエルも(苦笑)
そんでもって、バイトで貯めたお金で、スキーに夢中になりました、なんせ雪の世界など
全くしりませんでしたから、上越に暇さえあれば行ってました。(懐かしいな〜あの頃が)
大学卒業後、一年大田市場で世話になり、島に戻ったしだいです。


鮮魚の流通のこと少しお話します。
まず、魚取るのは、漁師ですね、当たり前のことですが。そして荷主、ここでは魚種にも
依りますが、一般的には、入札制度が多いみたい。次 荷受(築地は大手5社、東水、東市、
丸中、大都、第一、千代田は加工専門)。ここでは普通セリで魚は買いつけ、そして仲買へ。
そこから一般鮮魚店や料理店へそして消費者へ、ざっとこんな流れです。
ただ近年は荷受から直に量販店に流れるルートが主流になりつつあります。


そこで、いかの話ですが、当時は(サーティーン イアーズ アゴーですが)すし種のいかは
大体、アオリにヤリに赤いかとこの辺が単価もドングリで高級食材でした。
ただ、時代が進むにつれて、赤いかが単価も、食材としてもトップになり、また漁獲量も
減ってしまい、高値安定が続いています。昔は、関東周辺の市場では赤いかと言えば
伊豆七島神津島が最上位でしたが、流通が良くなるにつれ、西の赤いか、所謂学名では
ケンサキが、(地方によっては、呼び名いろいろ変わります。九州北部ではヤリイカとも言うみたい。)
関東にも出回るようになり現在では、九州、中国地方が最上位にランクされています。


ですから皆様塩からごときで、750円の単価高いと思われるかもしれませんが、荷主という
特権を持ってしても採算ベ−スに乗っけるには結構厳しいです。
まして離島ではかかる諸経費が内地とは違います。今取りざたされてます、ガソリンが私のところでは
1リットル230円ほどです(また値上がりするみたい)。海上運賃、陸送すべて高いです。
どうか、そのことをお客様にはご理解いただきたく思います。
将来的には、都内へ拠点をと考えることもありますが、悩みます、それだけの財力もないし、
また、果たしてそのことが、島おこし、村おこしになるかと考えるところです。
わたしの島も、地震災害やら、小泉改革やらで、過疎化、雇用の衰退、財政難で喘いでる
現状です。
そんな中で、島のために何できるか、簡単に言えば、自分にできることを全力で取り組むしか
選択肢はなかったです。そしていろいろな方の知恵をもらいトライイットの社長
(※田口注:田口はトライイットの所属です)ともヒョンなとこで
知り合いになり、現在にいたっている次第です。


お客様にありましては、私どもの対応の不備やら問題点いろいろ出てくると思いますが、


よろしく御ひいきにしていただくお願い申し上げます。


                                       丸金店主