赤イカ上陸

つい先日、神津島で赤イカケンサキイカ)の初水揚げがあったそうです。
その値段、競値でなんと1kg4000円!
競値ですから、お店に出るころには当然もっと高くなります。
サイズがかなり大きく、全長60cmぐらいあるため、普通のスーパーには
丸のままではまず流通はしないでしょう。
で、どこで食べられるかというとお寿司屋さんだとかだそうで、
高い食材なので基本的には廻らないお寿司です。
そうなると、一貫のお値段は・・・
庶民としては想像するのも怖いですね。


そんな赤イカを、神津島から送っていただきました。


発泡スチロールを開けてみてまずびっくり。
なんとまあ、その大きさのでかいことでかいこと。
一杯で1kgというのは、普段見慣れているイカよりも二周りは大きいです。
ケンサキイカの標準体重は600gだそうで、それに比べると伊豆の赤イカ
かなりの大型サイズということになりますね。
色もまっかっかです。さすが赤イカと名乗るだけのことはあります。



で、これが赤イカのエンペラ。
いわゆる「剣先」の部分です。ずいぶん幅広なので、今の我々からすると
剣と言われてもちょっと違和感がありますね。
そういえば古墳から出土するような銅剣はこんな形をしていた気がします。
そして、剣といえばこれ!



これ、赤イカの骨です。
捌くときに引き抜いたら、やたら長いのがするすると出てきたので驚きました。
透明で、尖ってて、長くて、中心がくぼんでいて、正に剣といった風情です。
正確には、これは骨ではなく「甲」、貝で言うところの貝殻にあたるものだそうです。
しかし、生き物の体の中に、こんなある意味嘘臭いくらい人工的なものが入っているって
なんだか不思議ですね。