神津島の眺望
神津島は、大部分が斜面で構成されています。
なので島の人々は、比較的緩やかな扇状の地域に集まって
暮らしています。
この写真は、そんな神津島の小高い岬から撮った写真です。
空と海、それに雲の落とした陰が鮮やかなコントラストを生み出しています。
ここには、おたあジュリアを祀った白い十字架が立っており、
今も島の人々を見守っています。
おたあジュリアはかつて豊臣秀吉の時代に、朝鮮からつれてこられ、
カトリック信仰の放棄と家康の側室になることを拒否したために神津島に
流刑になったそうです。
たいそう美人、かつ博学で、島の人々によく尽くした為におたあ様と慕われていたとか。
お墓はこことは別の場所にあるのですが、こうやって眺めのよいところに祀られて
大きな十字架が立てられた辺り、島の人々の敬意が伺えます。
春になってから、こういう場所で日向ぼっこをするとさぞかし気持ちよいのでしょうね。